2017年5月3日水曜日

4月のたんたんマルシェの報告

4月29日(土)
今年度最初のたんたんマルシェです。
いつもは第4土曜日ですが、今月は特別企画で一週ずらしての開催です。
北九州市立大にオープンした北方シネマとのコラボ企画。
映画「スタートライン」の今村彩子監督をお迎えして講演と大學丼でした。
そして、たんたんマルシェの拡大版として、小中学生や大人のみなさんにもご参加いただきました。


監督のお話は、子どものころのこと、字幕のついた映画との出会い、手話との出会い、そして今度の「スタートライン」のことへとつながっていきました。
テレビを観ても家族と一緒に楽しめなかったのに、ハリウッド映画は字幕がついているから楽しめたというお話になるほどなと思いました。そして、字幕付きの映画を観たがる小学生の娘に、お父さんが借りてくる映画はアクションばかり!とのこと、笑ってしまいましたが、その映画に救われたという監督。ハラハラドキドキするアクション映画を観ていると、学校での嫌なことを忘れることができる、そして、最後は必ず正義が勝つ!
そんな風に誰かを助けることができる作品を自分も作りたいと、小学校5年生のときに映画監督になろうと思ったという今村監督。

参加してくれた小学生は監督のことばをまっすぐに受け止めている様子でした。思春期の中学生はちょっと斜めに構えながらも、ちゃんと受け止めている様子でした(なんて言うと「知らんし!」という返事が返ってきそうなので言いませんが)。


今村監督は手話をしながらお話ししてくださいました。自分のことばを自分で同時通訳できるんですね。すごいな!

聴覚障害者情報センターの方は、「(自分で同時通訳するのは)二つの言語を同時に話すのだからとても難しい」と言われていました。「1時間もやるのは大変ですよ」ということだったので手話通訳の方をお願いしていたのですが、監督の「自分の声で、自分の手話で伝える」という想いがビシッと伝わってくる講演でした。

この日は祝日ということで旦過市場ではお休みのお店もチラホラ。
それでも、20人以上で一斉に「いただきます!」をして丼を食べました。



ご飯を食べながら映画の感想や監督への質問が飛び交います。手話通訳さんたちも忙しく手を動かしています。



前日の北方シネマでの上映を観て、監督とお話ししたいという大學堂の常連のフジさんが来られたり、旦過市場の映画館「昭和館」の館長さんが来られたりといつものこぢんまりした「たんたんマルシェ」とは違ってにぎやかな感じになって終了しました。

今村監督、どうもありがとうございました。
次回作も楽しみです!

***次回のたんたんマルシェ***
通常版に戻って開催します。

日時:5月27日(土)11:00-13:00
テーマ:「音楽で遊ぼう!」
講師は、西南女学院短大保育科の学生です。
音楽に合わせて体を動かすゲームをしたり簡単な演奏に参加したりします。
新しく大學堂に仲間入りしたオルガンが活躍するかも!?

お問い合わせ、お申し込みは大學堂まで
080-6458-1184
daigakudo.net@gmail.com

(きぞく)