2014年3月8日土曜日

門司港の長門屋が閉店になるとことを知り、おどろいてお店に行ったのだけどシャッターが閉まっておりだれもいない様子でした。そして、よしこさんと連絡が取れなくなってしまいました。よしこさんは電話を持っていないのです。

長門屋のシャッターの隙間に置き手紙を差し込んで、すごすごと小倉にもどったのが一昨日の木曜日のことでした。これから、どうなるのだろうとちょっと暗い気持ちでした。


そして昨日、大學堂から電話がかかりました。「よしこさん登場!」いそいで旦過市場に向かいました。お店が閉店になったのと同時に、引っ越しもしなくてはならなくなり、よしこさんは大忙しだったようです。



長門屋の社長とよしこさんは展示を見てとても喜んでいました。すると不思議なことに、よしこさんの絵を見に、つぎつぎとお客さんが訪ねてきます。まるで映画をみているようでした。

広報の準備が遅れていて、まだチラシも配っていないのにどこから情報をえたのでしょう。年配の方がたはインターネットをみたわけではないようです。口コミといっていました。よしこさんネットワークのなぞの口コミです。

さらに、たまたま通りかかった人が、店の中によしこさんをみつけ、「どうしてこんなところにいるの!」と驚き喜ぶシーンもありました。長門屋さんの常連のようですが、閉店のことはしらなかったようです。よしこさんは門司港で人気です。



よしこさんは、絵の解説もかってでて、お客さんが来るたびに2階に上がって説明をしてくれます。その説明もおもしろい。小さい頃に煮炊きに使う薪をもらいに姉と訪ねた炭焼小屋の風景も絵の中に描かれています。別の絵には、まだみたことがない長崎のおくんちや、山谷の労働者の絵も描かれています。よしこさんの手にかかると労働者もお祭りも不思議なファンタジーの中に取り込まれていきます。



そんな感じで、5時頃までよしこさんは大學堂に滞在して、うれしそうに帰って行きました。今日もお昼頃に来てくれるといっていました。今日は音楽のライブもあります。どんな人があの書いているのか、まだあっていない人はぜひ、大學堂に遊びに来てください。