2015年5月17日日曜日

旦過市場は「おやつ通り」!

旦過市場に並ぶ商品のイメージといえば、まずは新鮮な魚介類、いろとりどりの野菜、フルーツ・・・と、生鮮食品ではないでしょうか。獲り(採り)たて、安い!を求めて、お買いものに来る食通も多いのではないかと思います。

しかし、実は生鮮食品だけではなく、職人の技術が地味にきらりと光る自家製の加工食品の数々が並んでいるのも旦過市場の特徴・魅力なのです。しかも、どれも気取っておらず、小倉の街の人たちの日々の暮らしに密着してきた味―。

最近気づいたのは、手頃なおやつが手に入りやすいということです。
旦過市場老舗の「岩田餅菓子店」には、餅や甘さ控えめの小豆餡を中心としたおやつが並びます。現在は、笹で巻いたチマキに柏餅。店先を見るだけで季節を感じることができます。

だんだん気温が高くなり初夏がやってきた今日この頃。
見た目も涼しい寒天菓子が並んでいます。


上は「黄身桜」。黄身餡と塩漬けの桜が寒天に閉じ込められています。華やかな景色です。あまじょっぱさと寒天のつるりとした食感のハーモニー。


次は、「カルピス羹」。寒天が二層になっています。白い層がカルピス味の寒天で、上の透明の層にはみかんが封入されています。みかんの酸味とカルピスの風味がとっても合う、清涼感ある一品です。


小さなしあわせ、寒天菓子は、どれも1つ100円。こんなに凝ったつくりにも関わらず!
これからじっとりと汗ばむ季節、ブレイクタイムのお供にいかがでしょう。

岩田餅菓子店には他にも黒糖蒸しパン(干しブドウ・さつまいも)や、各種あん餅、かき餅と、いろいろなおやつがあります。どれも100円前後、1つから買うことができます。

旦過市場には、スコーン専門店「あおぞらスコーン」のチーズ饅頭や各種スコーン、中華ジェンビンの店「RYO・SHIN」の創作ゴマ団子(レモンピールの餡やリンゴの餡、ドライフルーツの餡など)、それから「醍醐」の回転焼き―と、おやつ好きを満足させる数々の創意工夫に満ちたおやつがたくさんあるのです。

専門店でありながら、決して価格は高くない、というのが市場おやつの特徴ではないかと思います。お店自家製のおやつは、こだわりの材料を使っていたり、よけいな添加物が使われていないのもうれしい点です。

大學堂では、はなればなれ豆のハンドドリップコーヒー(300円)、お抹茶(300円)を出しています。午後のひととき、お好きな市場おやつを片手にどうぞご利用ください。

今回は、旦過市場の甘いおやつについてお伝えしましたが、次回は塩系、「おつまみストリート」を特集したいと思います。

(きのこ)