2014年4月15日火曜日

「よしこさんと七色の花」展


会期:2014年3月3日~5月10日
会場:大學堂・屋根裏博物館
開館時間:10時~17時
※水・日曜、祝日は休館
入場無料

【長門屋とよしこさん】
 

よしこさんは門司港の栄町銀天街にある「長門屋」で働いています。仕事の合間に描く絵で店内は、数えきれないほどの絵であふれています。彼女の作品の多くは、サインペンやボールペンなどの日常的な画材によって色紙に描かれています。


その画面いっぱいに踊る緻密で自由な筆致と、めまいを起こしそうな色彩が生み出す素朴で懐かしいメルヘン世界は、観るものを魅了し、そしてどこか温かい気持ちにさせます。


よしこさんは語ります。「描きたいものを描いて、色んな人に観てもらい、喜んでくれれば私も幸せ」。多くの人が彼女の人柄や作品に惹かれ店を訪れます。



本展では、すでにお店の中には展示しきれない膨大な作品の中から、描かずにはいられなかった熱い情動の結晶を選りすぐりました。



【開催に際して】


門司の街ではじめてよしこさんの絵に出会ったのは、2007の秋のことでした。大学の博物館実習のために学生たちをカボチャドキヤ国立美術館に引率する道すがら、店の中に雑然と貼られた色紙をみてしまったのです。


私は動揺を隠せませんでした。なんと呼べばよいのでしょう。それはまるで生まれたままの無防備な絵でした。学芸員を志す学生たちも、彼らなりの芸術への信念にいくばくかの不安を感じたに違いありません。


それから毎年、実習の際には必ず長門屋さんにたちよることにしました。よしこさんの絵は年ごとに新しい印象をあたえてくれます。いつかひとつところに並べてゆっくりと鑑賞してみたいと思っていました。そしてそれはぜひとも春でなければなりません。


この願いがようやくここにかなうことをとても喜ばしく思います。みなさまとともに、しばしのあいだ七色の花を楽しみたいと思います。


【よしこさんの作品について】



よしこさんの作品の多くは、サインペンやボールペンなどの日常的な画材によって描かれています。画面いっぱいに踊る自由な筆致と、緻密で鮮やかな色彩が生み出す独特な世界は、観るものを魅惑し、そして、どこか懐かしい気持ちにしてくれます。それは、この豊かな幻想世界が、よしこさん自身の野山や海で遊んだ、幼い頃の記憶から生まれているからなのかもしれません。



よしこさんの膨大な数の作品では、さまざまなモチーフが取り上げられています。それらは、およそ時代順に「子どもと動物たちの物語」「花と少女の夢世界」「街と旅の幻影」「海と野山の収穫祭」の4作品群に分類されます。



本企画展では、それぞれの作品群から選ばれた秀作を、月ごとに一部を入れ替えながら、できるだけたくさん観ていただきたいと考えています。また、本企画展のために制作された、よしこさんにとって初の試みとなる大型作品を、会期中に特別公開いたします。屋根裏博物館の壁一面に咲いた七色の花の中から、あなたの春の幸せをみつけて下さい



「子どもと動物たちの物語」
もっとも初期の作品群で、よしこさんの魅力が存分に発揮されている物語世界。よしこさん自身の子どもの頃の思い出や、どこかで読んだ本の中のお話が、不思議な幻想に姿を変えてよみがえる。この生きとし生けるものが融合する独特なアニミズム世界は、観る者の視線をとらえてはなさない。



「花と少女の夢世界」
春が好きなよしこさんは、少女と花をモチーフにした作品を数多く描いている。色紙の中央に鮮やかに描かれた桜の木は世界樹のような存在感をもって私たちの前に迫ってくる。少女たちもまた、かぎりなく花に近い存在なのだろう。この一角は、まるで福岡柳川の「さげもん」をみるように華やかな春の雰囲気をかもしだし、ひとときの雛の夢にひたることができる。



「街と旅の幻影」
海と山に囲まれた山口山陰の寒村がよしこさんの原風景であり、今は門司港の街に暮らしている。よしこさんの想像力は、見慣れた日常を基点に時代や空間を越え、地球上のあらゆる場所へとはばたいていく。インドやタイ、欧州のどこか、失われてしまった日本の田園。花と少女の世界とは対照的な大胆な筆致によって、よしこさんの心の旅の深淵が刻まれていく。



「海と野山の収穫祭」
満ちあふれる生命。生きていくための食べ物。幼い頃に海や野山で遊び、さまざまな自然の幸を口にしてきたよしこさん。そして今も市場で働くよしこさん。食こそが人間の幸せであり、命の源である。この作品群は最新作を含む大型作品がならび、よしこさんの新境地が展開されている。大胆な構図と森羅万象への賛歌は、生と死がそのぎりぎりのところで邂逅するひとつの曼荼羅をみる思いである。



 【プロフィール】
山口県出身。
幼少の頃から絵を描くのが好きで、外でばらまかれるビラやごみ捨て場にある紙を探しては落書きをしていた。
小学校3年生の時に美術の先生に職員室へ呼ばれ、絵を褒められる。その後も絵のコンクールに何度も入選をする。
19歳の時、門司へやってくる。
20歳で結婚、出産をする。
子育てをしつつ、新聞配達をしながら働く。
その間も絵は描いていたが、本格的に描き始めたのは数年前。
現在63歳。朝はトイレ掃除や落ち葉拾いの仕事もしながら、門司港・栄町商店街のながと屋で働いている。
座右の銘は「一期一会の出会いを大事に」。


2014年4月12日土曜日

土曜日の大學堂

今日はお昼に一斉にお客さんがいらっしゃいました。
北九大の卒業生の女性2人。
隠密のお仕事をされているという胸板が厚い目の男性グループ。
などなど、盛況でした。
今は、潮が引くように静かになって宮本のおいちゃんとお客さんが一局指しています。
あ、おいちゃん負けちゃいました。
どうやら、すごーく強いお客さんのようです(素人判断)。

2014年4月11日金曜日

金曜日のカレーちゃん

今日は金曜日のカレーの日です。
店長3人そろって昼食にカレーをいただいています。

カレーパンとチーズカレーパンも販売中。

カレーは、おなじみのチキンカレー。
カレーパンの中身は小倉牛カレーです。

2014年3月10日月曜日

【船江恒平棋士の指導対局】
急ですが、将棋処香車(大學堂)特別イベントです。プロ棋士の船江恒平五段が大學堂に来ます。プロが大學堂に来るなんて、今までもこれからも今回しかないかもしれません。予約制です。ぜひ、ご参加下さい(^^)

日時:平成26年3月14日(金)
◎指導対局 14時より
◎講評と懇親会19時~21時半まで(飲食つき)

内容:
指導対局(多面指し)
10名ずつ2交代制。手合いは参加者の申告制です。とっておきの対局をお楽しみください。

懇親会
船江先生と参加者のみなさんで夜ご飯を食べます!たくさんお話できます!

参加費:3000円(指導対局のみまたは懇親会のみ2000円)
お問い合わせ:白濱美南子
メールアドレス:r0321034@human.kitakyu-u.ac.jp

定員に達し次第受付を終了させていただきます。お早めにご連絡下さい(^^)


2014年3月8日土曜日

門司港の長門屋が閉店になるとことを知り、おどろいてお店に行ったのだけどシャッターが閉まっておりだれもいない様子でした。そして、よしこさんと連絡が取れなくなってしまいました。よしこさんは電話を持っていないのです。

長門屋のシャッターの隙間に置き手紙を差し込んで、すごすごと小倉にもどったのが一昨日の木曜日のことでした。これから、どうなるのだろうとちょっと暗い気持ちでした。


そして昨日、大學堂から電話がかかりました。「よしこさん登場!」いそいで旦過市場に向かいました。お店が閉店になったのと同時に、引っ越しもしなくてはならなくなり、よしこさんは大忙しだったようです。



長門屋の社長とよしこさんは展示を見てとても喜んでいました。すると不思議なことに、よしこさんの絵を見に、つぎつぎとお客さんが訪ねてきます。まるで映画をみているようでした。

広報の準備が遅れていて、まだチラシも配っていないのにどこから情報をえたのでしょう。年配の方がたはインターネットをみたわけではないようです。口コミといっていました。よしこさんネットワークのなぞの口コミです。

さらに、たまたま通りかかった人が、店の中によしこさんをみつけ、「どうしてこんなところにいるの!」と驚き喜ぶシーンもありました。長門屋さんの常連のようですが、閉店のことはしらなかったようです。よしこさんは門司港で人気です。



よしこさんは、絵の解説もかってでて、お客さんが来るたびに2階に上がって説明をしてくれます。その説明もおもしろい。小さい頃に煮炊きに使う薪をもらいに姉と訪ねた炭焼小屋の風景も絵の中に描かれています。別の絵には、まだみたことがない長崎のおくんちや、山谷の労働者の絵も描かれています。よしこさんの手にかかると労働者もお祭りも不思議なファンタジーの中に取り込まれていきます。



そんな感じで、5時頃までよしこさんは大學堂に滞在して、うれしそうに帰って行きました。今日もお昼頃に来てくれるといっていました。今日は音楽のライブもあります。どんな人があの書いているのか、まだあっていない人はぜひ、大學堂に遊びに来てください。

2014年2月27日木曜日

やねはく春の企画展
「よしこさん七色の花」
だれもがみていた夢
いつのまにか忘れてしまった想いで

2014年3月3日〜5月10日[入場無料]

門司港長門屋よしこさんの初の展覧会がいよいよ3月3日から、約2ヶ月の会期でスタートします。よしこさんが書きためてきた150作をこえる作品を、旦過市場大學堂2階「屋根裏博物館」に展示しました。初期の作品から最新の大作まで、よしこさんの絵画の軌跡を一望できる貴重な機会です。ぜひお越しいただきご覧下さい。


◆よしこさんの作品の多くは、サインペンやボールペンなどの日常的な画材によって描かれています。画面いっぱいに踊る自由な筆致と、緻密で鮮やかな色彩が生み出す独特な世界は、観るものを魅惑し、そして、どこか懐かしい気持ちにしてくれます。それは、この豊かな幻想世界が、よしこさん自身の野山や海で遊んだ、幼い頃の記憶から生まれているからなのかもしれません。

◆よしこさんの膨大な数の作品では、さまざまなモチーフが取り上げられています。それらは、およそ時代順に「子どもと動物たちの物語」「花と少女の夢世界」「街と旅の幻影」「海と野山の収穫祭」の4作品群に分類されます。

◆本企画展では、それぞれの作品群から選ばれた秀作を、月ごとに一部を入れ替えながら、できるだけたくさん観ていただきたいと考えています。また、本企画展のために制作された、よしこさんにとって初の試みとなる大型作品を、会期中に特別公開いたします。

◆よしこさんは語ります。「描きたいものを描いて、いろんな人に観てもらい、喜んでくれれば私も幸せ」。ここにある作品のひとつひとつが、絵を描かずには生きていけない、よしこさんの想いの結晶です。屋根裏博物館の壁一面に咲いた七色の花の中から、あなたの春の幸せをみつけて下さい。

2014年2月16日日曜日

月曜日ご注意下さい!!!

2/17は講演会のため14:00閉店です。
合格芋もお休みとなります。ご了承下さい。
安納芋も時期的にそろそろ終わりになると思います。
まだの方は是非是非ご賞味下さい☆
 
講演会は自由参加・聴講無料なのでお時間のある方は
よろしければお越し下さい。


 
【北九州市立大学環境ESDセミナー3】

「北の果てから南の島まで、地球を旅する物語」


■2014年2月17日(月)

15:00-17:00「講演会」北九州市立大学 A-101教室 [聴講無料]

19:00-21:00「討論会」旦過市場・大學堂 [ミールシェア]



[講演内容]

● 石川直樹(写真家 冒険家)

高校2年生のときにインド・ネパールへ一人旅に出て以来、2000年に北極から南極まで人力で踏破するPole to Poleプロジェクトに参加。翌2001年には、七大陸最高峰登頂に成功。その後も世界を絶えず歩き続けながら作品を発表している。私たちの身体が極限の自然を経験した時に見えるもの、旅に出て美しい風景を見たり、自然の恵みをいただくことの喜びについて語る。


○ 企画 山口未花子 (北九州市立大学地域共生センター)

○ 進行 竹川大介 (北九州市立大学文学部)

2014年2月12日水曜日

金曜日のカレーちゃん


2月7日(金)にデビューした、大學堂の新名物「金曜日のカレーちゃん(仮)」。

市内にある障がい者作業所発、おいしさへのこだわりを貫いて作り上げたスパイスの効いた本格カレーを大學堂で販売するプロジェクトである。

ここの作業所がつくるカレーは、通常レトルト・パックの商品として、市内のデパートなどに卸されている。扱われているのは、地元・小倉南区の平尾台山麓で育てられている高級ブランド牛「小倉牛」を使用したビーフ・カレーなど数種類に及ぶ。

今回、大學堂で毎週金曜日に販売するのは「チキン・カレー」。ルーには、チキンをはじめ、野菜とたくさんのスパイスが溶け込んでいて、とても濃厚かつ複雑な味が作られている。

おなじみ白い丼ごはんの大學丼(200円)へのトッピングのひとつとして、大學堂の店頭で「チキン・カレー」(300円)を販売する試みだ。ごはんとカレーを合わせるとワンコイン価格。

大學丼+金曜日のカレーちゃんのメリットは、大學丼同様、旦過市場のおいしいおかずをお好みでトッピングできるところだ。

「今井商店」のロースカツと「かしわや黒瀬」のからあげをちょっとずつ+温泉卵


大學堂斜め向かいの「今井商店」のサクサク「ロースカツ」(150円)や「エビフライ」、「カキフライ」(70円)、市場内5~6軒がそれぞれ違う味を提供する「から揚げ」などカレーへの組み合わせは自由自在。だいぶんお腹いっぱいになってしまうので、食べ過ぎにはご用心だが。

ぜひ、みなさんにこの新しいカレーの奥深い味とトッピングの自由度の高さを味わってほしいと思う。市場×カレー。まだまだ未知の可能性が無限大だ。

菊陵中学校の職場体験学習@大學堂


2月4日(立春、とっても寒かった!)、毎年恒例、菊陵中学校の職場体験学習が旦過市場でおこなわれた。

市場の各店舗に、1~2名ほどの中学生が入り、一緒に仕事をするのだ。市場の通りは、がんばる中学生たちによる呼び込みのかけ声であふれる。

菊陵中学校は、旦過市場からは歩いて20分ほどのところに位置する公立の中学校である。
旦過市場は地元の市場として、職場体験実習の受け入れを担っている。

われわれ大學堂も毎年数名の実習生を受け入れている。今年は、菊陵中学1年生のシオとモリのふたりが、一日大學堂店長として職場体験をおこなった。

アルパカ店長から味噌汁の作り方を教わるシオとモリ

最初は緊張していたシオとモリだが、味噌汁を作ったり、お米を炊いたり、と大學堂の通常業務をたどたどしくも真剣に取り組んだ。

一通り準備が終わったら、こたつで休憩。しかし、「早くお客さん来ないかな」と、待ちきれない様子のふたり。平日の大學堂は、お客さんはあんまりどしどし来ないけどな、まあ、のんびりしいていいけどな、と思っていたそのとき。

正午をまわって、6名の団体さんがやってきた。大學丼をめざしていらっしゃった旅の方たちだ。東京から来たという。「お、お客さんです!」とはりきるふたり。6名分の大學丼と味噌汁を出し終わると、ふたたび、「大學丼やりたいんですけど」の声。「お、お客さんです!」、今度は5名の団体のお客さんだった。

その後も、大學丼を求めるお客さんの来店が続き、大學堂はしばし大賑わいとなった。たくさん働きたいと思ったシオとモリが、お客さんの流れを呼んだのではないだろうかと思った。それを伝えると、「そんなあやしいテレパシーは出せませんよ!」とふたりは否定していた。ともかく平日にはない混雑ぶりだったが、シオとモリのあかるくてきぱきとした動きにたすけられ、お客さんたちに大學丼と味噌汁を提供することができた。

旦過市場を歩いて見つけたマイクロトマトを自慢するモリとシオ


お店が繁盛したおかげで、お昼ごはんが遅くなってしまったが、大学生店長は中学生が家から持ってきた創意工夫あふれるお弁当を分けてもらい、中学生は大学生が日頃食べているまかないご飯、大學丼を分けてもらい、みんなでお腹いっぱいごはんを食べて満足した。

15時に実習は終了した。「大學堂にもっといたい」といってくれたシオとモリ。大學丼だけではなく、安納芋の焼き芋、大學堂名物・合格芋も店頭販売した。

今回大學堂に配属されたふたりは、「まじめにあそぶ」、という大學堂の大学生店長を一日観察するという、変わり種の職場体験ができたのではないかと思う。また、気が向いたときに大學堂に寄ってほしい。店長はいつでもできるよ!


十日ゑびす


1月10日は、十日ゑびすの日。
旦過市場を行列が通るのは、夕方ぐらいだった。

もうすぐ美人の行列が来るぞ。
カメラを持った人もチラホラ。

しかし、いつもとかわらず、大學堂の縁台では、将棋の真剣勝負がおこなわれていた。



吉勝鮮魚店があるT字路の方から、「ヨイヨイヤー」のかけ声が聞こえる。
しばらくして、大學堂の前を足早に通り過ぎていく十日ゑびすの行列。



商売繁盛を願って練り歩く、年明け小倉のまちの風物詩。
あちこちで「ヨイヨイヤー、ヨイヨイヤー」。


日本髪の美人たちが駆け抜けていった後。
将棋の勝負は変わらず続けられていたのだった。

2014年1月14日火曜日

地球を身体で感じよう

あけましておめでとうございます。ことしも大學堂をよろしく。

北九州市立大学 with 大學堂 連続 Global 講演(全3回)
せかい   からだ          
「地球を身体で感じよう」
講演はすべて無料です。
大学での講演もどなたでも自由に参加できます
これこそ本当のグローバル教育なり


地球と海をテーマにいろいろな縁が繋がって、
ずいぶん大きな話になりました。
すごい講演者たちです。
詳細はリンク先の各資料をごらんください。

【北九州市立大学文学部特別講演】
「海を渡る—ミクロネシア伝統的カヌー、リエン・ポロワット号の旅」
■2014年1月20日(月)
14:20-16:10 「上映と講演会」北九州市立大学 A-101教室 [聴講無料]
18:00-20:00 「海洋文化研究会」旦過市場・大學堂 [ミールシェア]
[講演内容]
● 宮澤 京子(海工房)
 2013年6月、ミクロネシア連邦ミクロネシア連邦ポロワット島から一隻のカヌーが大海に旅立った。リエン・ポロワット。名誉ある島の名を与えられたこのカヌーは、島の人々に手によって伝統的な工法をもちい3年間をかけ製作された。外国人としてただひとり乗船を許され、貴重な記録をとり続けた「海工房」の宮澤京子が、映像を交えながら歴史に残る航海について語る。
● 門田 修(海工房)
世界各地の海洋民族と船を追う。ドキュメンタリー演出家。フォトジャーナリストとしても数々の出版物あり。沖縄の海洋文化館展示映像制作プロジェクトにおいて企画・演出・編集を担当し、115本の常設展示映像を制作した。後半の研究会にて海の魅力を大いに語る。
○ 企画進行 竹川大介

【長崎〜福岡〜島根〜山口の新春海旅一座巡業@小倉】
「海から賜ったもの」
■2014年2月6日(木)
15:00-17:00「講演会」旦過市場・大學堂・2F屋根裏博物館[ワンドリンク]
18:00-20:00「懇親会」旦過市場・大學堂・2F屋根裏博物館[ミールシェア]

[講演内容]
● 洲澤育範(皮舟大工)「時を行く舟」
 海から生まれた命は海へ還りたい、海を旅したい。われわれの血の奥底に眠る海洋ほ乳動物の記憶を呼び覚ます道具、それが革舟・カヤック、それが皮舟・バークカヌー。
● 鈴木克章(シーカヤック海洋冒険家)「海気の向こう側」 
手漕ぎ舟日本一周の海旅のお話。一人ぼっちで海を漕ぎ続けた25ヶ月間。 左足はどこまでも連続した野生へ。右足は現代日本社会へ。 軸なる私はその様な環境の中で、何を思い何を感じたのか。そして何を伝えたいのか。
● 石川仁(葦船海洋冒険家) 「草の船で海を舞う」
人類が作り出した最初の乗り物とされる葦船(あしぶね)で海を渡る。まるでタイムマシンのように数千年前まで感覚が戻されていく海旅。そこにはむき出しの自然と戦い、そして抱き合うドラマがあった。
● 竹川大介(海洋人類学者)「海の民とはなに者か」
「海の民とはなに者か」沖縄の石垣島で追込網漁師の修行にはじまり、マレー半島東海岸レダン島、クック諸島マンガイア島、ソロモン諸島マライタ島、バヌアツ共和国フツナ島などに人類学の調査で滞在。生活の中で学んだ、海の民のさまざまな知恵を語る。
○ 企画進行 洲澤育範


【北九州市立大学環境ESDセミナー3】
「北の果てから南の島まで、地球を旅する物語」
■2014年2月17日(月)
15:00-17:00「講演会」北九州市立大学 A-101教室 [聴講無料]
19:00-21:00「討論会」旦過市場・大學堂 [ミールシェア]

[講演内容]
● 石川直樹(写真家 冒険家)
高校2年生のときにインド・ネパールへ一人旅に出て以来、2000年に北極から南極まで人力で踏破するPole to Poleプロジェクトに参加。翌2001年には、七大陸最高峰登頂に成功。その後も世界を絶えず歩き続けながら作品を発表している。私たちの身体が極限の自然を経験した時に見えるもの、旅に出て美しい風景を見たり、自然の恵みをいただくことの喜びについて語る。
○ 企画 山口未花子 (北九州市立大学地域共生センター)
○ 進行 竹川大介 (北九州市立大学文学部)



2013年12月28日土曜日

孫次凧せいぞろい


年末の大學堂は、鮮やかな色とりどりの凧に占拠された。
この凧の名前は孫次凧(まごじだこ)。
北九州市戸畑区在住の竹内義博さんが作っている。

海から吹きつける北九州の風は強い。
そのため昔から凧作りは盛んだったらしい。
現在の北九州の海浜部といえば、工場地帯の煙突が目立っているという印象だが、実は凧あげをして遊ぶ人らがいるという、ほがらかな風景もかつてはあったのだ。




孫次凧の特徴は、凧としてよく飛ぶというだけではなく、絵柄のデザインのシンプルなおもしろさ、色使いが挙げられる。

和紙に描かれるのは、セミや河童、武者やフグ、フクロウや虎などさまざまである。どの凧の表情もどこか憎めない感じの愛嬌に満ちている。飛ばしたときに陽の光りに透けて鮮やかに青空に映えるよう工夫されている。外で飛ばした孫次凧は、ステンドグラスのように輝くらしいのだ。

来年の干支、馬も人気である。お雛人形の凧もかわいらしい魅力を放っている。

孫次凧によって明るく彩られた大學堂。正月準備で賑やかしい市場の往来。はやく来い来いお正月、という気持ちがわき起こってくる。ぜひご覧あれ。

「大學堂・年末特別メニュー」(12月27日~31日まで)
■ぜんざい 300円
■甘酒 200円
■合格芋 300円 (4コセットは、1,000円)
■はなればなれ珈琲 300円

「孫次凧」
■凧(大) 5,000円
■凧(中) 3,000円
■凧(小) 1,000円~
■モンパ凧 1,500円
■通信凧 400円
ほか

現役高校生新聞部が来た


12月26日14時、福岡県立小倉高等学校の新聞部の面々、7名が大學堂にやって来た。
大學堂と大學丼を取材したいという。

さっそく、7名全員が大學丼を持って旦過市場へ。
山盛りのオリジナル丼を作成。とても楽しそうである。




大學丼取材後は、いま大學堂で絶賛売り出し中の「合格芋」を取材。
最近『蛍雪時代』にも特集記事が載った大學堂の合格芋。
合格芋は栄養と美味しい甘さで受験生を応援している。
新聞部のみんなは1年生と2年生だけど、合格芋の特典「幸運の黄色いお守り」をそれぞれ手に入れた。ありがたい(?)大學教授のメッセージつきお守りだ。




大學堂と大学生の謎に迫った、小倉高校新聞部の面々。
特集記事は2月に刷り上がる予定とのこと。

2013年12月13日金曜日

14日シュークリーム・音楽ライブ



今週末の14日・土曜日に、大學堂にて
「シュークリーム ライブ」を開催します!

  • 時間:14時と15時のそれぞれ30分2ステージ
  • 出演者:森川 香央里(Ba/Vo)、清水 真弓(Vo)、奥平 優(Sax)、マイルストン石橋(Gt)
  • 演目:ムーンリバー、テネシーワルツ、レットイットビー、クロストゥーユーなど懐かしの名曲の数々
  • 投げ銭歓迎

厳しい寒さが続く今日この頃。古き良き音楽で心から温まりませんか?
どうぞ気軽にお立ち寄りください♪

2013年12月1日日曜日

学位請求論文執筆公開ライブ



 年の瀬も迫り、市場もにぎわってまいりました。

 このたび北九州市旦過市場の大學堂にて、学位請求論文執筆公開ライブをとりおこなうこととなりました。年末の旦過市場で7名の学生が12月の間、合宿をおこない、論文執筆にいそしみます。

 つきましては、近隣の方には差し入れを、遠方の方には応援の一票と温かいコメントをお願いします。オンライン投票箱はこちらです。


北九大4号館および大學堂にもリアル投票箱が設置しております。

 応援いただいた方には、もれなく書き上げた論文を謹呈いたします(論文は2月3日以降、配布可能となります。ただし落馬の場合はご容赦ください)