2010年4月24日土曜日

ふたたび肌寒い日

今日の店長はみんみんときのこでした。
朝から雨は降ったりやんだりで、曇り空はどんよりと暗く、そして肌寒い。市場のお店の人たちも口々に、「もうすぐ五月なんに、さむいねー」と、背中をを丸めていました。道行くお客さんの数もちょっとまばらで、いつもより寂しい感じの目抜き通りでした。みなさんの店先には、竹の子、新玉ねぎ、小ぶりの濃縮トマト、ジャム作りにおすすめの完熟した小粒の苺、コウイカ、マテガイ、アサリ・・と、季節は春になったことを告げる食べ物がところ狭しと並んでいるのですが。

お昼時12時を回って、ぼちぼち大學丼を食べに来てくださるお客さんがみえる頃、飛び入りで読売新聞の写真部の方が大學丼の取材に来ました。大學丼を作っているところや、大學丼のこれからの野望(展開?)について取材されました。ちなみに、写真を撮る角度やお店の方の“素敵な笑顔”を含め、作られたこの日の丼は、マグロのお刺身(400円:佐川鮮魚店)、胡瓜の床漬け(100円:今村商店)、唐揚げ(2こ)(100円:中津の唐揚げ)でした。とてもおいしそうでしたよ。記事は五月の夕刊に掲載予定とのことです。

大學堂が大學丼を提供している目的としては、「市場のにぎわい作り」だけではなく、お客さんがマイ・ドンブリをつくるために市場を歩くことによって、食への関心をもっと深められるのではないか、というお話をしました。対面販売真剣勝負の市場では、買い手の関心や好奇心さえあれば、いろいろな食に関する情報(産地や生産者、料理方法のお話など)を手に入れられる可能性があります。その上で自分で食べ物を選ぶ自由を楽しむことができると思います。メディアとしての大學丼。食と人をつなげる身近な媒体として、みなさんが楽しめたらいいなと思っています。

記者の方の登場によって、本日大學丼を作られたお客さんたちがパパラッチされておりました。田川からいらしゃったお客さんは、テレビの放送を見て大學丼を知り、大學堂を見に来てくれました。友達を連れてきたオバマも、二人でつくった大學丼を激写されていました。カナッペ(小倉かまぼこ)がおいしそうと言われていました。


では、今日わたしたち店長が見つけて食べたこの季節限定のおいしいものをご紹介します。

それはわらびのぬか漬け(250円:吉永商店)です[写真下:わらびのぬか漬け、写真中:卵たっぷりポテトサラダ(300円:吉永商店)、写真上:牛肉コロッケ(1こ60円(今日は安い日でした!):かしわ屋くろせ)]。

わらびのぬか漬けはいつも店頭にあるとは限らず、またわらびが採れる今だけの限定ぬか漬けです。ファンも多く、売れきれ必至の人気商品。
シャキシャキとした歯ごたえと、独特のとろみがあり、山椒のきいたぬか漬けの酸味が山菜のほろ苦さとよく合います。春を感じられる一品です。お試しあれ。


















あと今日は、大學堂でアート企画「きむらとしろうじんじん」野点のチラシが大學堂に届けられました。インパクトダイなじんじんさんのチラシは掲示板に貼っています。みなさん是非来て見てください。野点にあたっての勉強会やお散歩会、そして野点当日と、これからじんじんさんと大學堂から目が離せませんね!チャンスをお見逃しなく!!

4月24日(土)17:00〜は、谷本仰さんのヴァイオリンライブです。大學堂斜向いの野菜屋、宮本商店のおじちゃんはもう前日からこのライブを楽しみにしています。谷本さんの旦過市場と一体と化した即興を体感できるのは大學堂ライブだけ。投げ銭・差し入れ歓迎。お入りあれ!